私たちの思い

日本全国で飼われている犬や猫の数は約1,591.3万頭といわれ、多くの犬や猫たちは、人間の家族の一員として幸せに暮らしていますが、一方で、飼い主不明や飼育放棄、多頭崩壊などによって約53,000頭の犬や猫たちが動物愛護センターに引き取られています。このうち、約32,000頭の犬や猫たちは譲渡により新しい家族が見つかりましたが、9,017頭の犬や猫たちが殺処分というかたちで命を奪われています。
愛知県でも、2023年度、年間約197頭の犬や猫たちが殺処分されています。かつては年間約47,000 頭もの犬や猫たちが殺処分されていましたが、百分の一以下まで減少しました。ここまで、殺処分の数を減らすことが出来たのは、動物愛護団体さんの存在がとても大きいと思っています。
動物愛護センターに収容された犬や猫たちを新しい家族へつなぎ、命を救うためには、譲渡をより一層促進することが必要であり、センターから犬や猫たちを引き取って保護し、譲渡会等で里親を探す動物愛護団体の活動は殺処分の減少に不可欠なものとなっています。
しかし、保護された犬や猫たちの多くは劣悪な環境での飼育や、虐待によってケガや病気にかかっているだけでなく、人間によって心も傷つけられています。そして、このような保護された犬や猫たちを里親に譲渡するまでには、ペットフードや薬、ペットシートなどの消耗品に加えて、治療費、家賃、光熱費など多くの経費と人手が必要ですが、物価の高騰や人手不足によって、運営が厳しい動物愛護団体が増加しています。
このまま、運営が厳しい動物愛護団体が増加していくと、センターからの引取りが減少し、やっと減少した殺処分の数が増加することにつながりかねません。
このように、物価の高騰などで運営が厳しい動物愛護団体が増加している一方で、1年間に約6,000トンのペットフードが廃棄され、ペットフードの他にも「パッケージが汚れている」などの理由で、大量のペット用品も廃棄されていると言われています。
そこで、私たちは運営が厳しい動物愛護団体とペットフード・ペット用品の廃棄という2つの社会課題をつなぎ、動物福祉の向上、殺処分の減少、廃棄物の削減を同時に解決し、動物と人が幸せに共生する社会を実現するために、動物版フードバンク『Terminal』を立ち上げました。
何卒、私たち皆様『Terminal』の活動に皆様のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
※2025.4.18現在

Terminal Mission

「もったいない」を「動物たちの笑顔」に
消費・使用するには十分安全であるにもかかわらず廃棄されてしまうペットフード等を収集し、支援を必要としている非営利の動物愛護活動団体等へ提供することにより、動物福祉の向上及び殺処分の減少、廃棄物の削減を図るとともに、動物と人が幸せに共生する社会の実現に寄与していきます。

Treminal Vision 2030

動物福祉の向上
動物と人が幸せに 暮らせるように適 正な飼養及び管理 の普及・啓発
廃棄コストを転換
廃棄予定のペット フード等の廃棄コ ストを動物愛護支 援に転換
廃棄物の削減
消費・使用に問題 のない廃棄予定の ペットフード等を収集・提供
殺処分の減少
動物愛護団体等へ の支援と連携で、 保護された動物の 譲渡を促進

主な事業内容

■ペットフード・用品の収集
ペットフード・ペット用品をご提供いただける企業・団体様の開拓

■ペットフード・用品の提供
収集したペットフード・用品を非営利の動物愛護団体へ提供

■物資の需給調整
物資の廃棄を防ぐための需給調整

■行政との連携
動物愛護の向上や保護動物の支援について行政と連携
当団体の活動に何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

団体概要(2025.1.30現在)

【団体名】Terminal
【所在地】愛知県
【代表理事】鈴木雅博
【設立日】2024年6月20日
【役員数】8名